メール・カレンダー・スプレッドシート・ドライブ。いつも触っている場所から始める、実例20項目。
対象:Google Workspace を日常業務で使っている方。職種・役職は問いません。予備知識も不要です。
Gemini に「できること/苦手なこと」の線を引けるようになる。何を任せ、何を自分でやるかの判断がつく状態。
Gmail・カレンダー・スプレッドシート・ドライブ。すでに毎日開いている画面のどこで効くかが具体的に見える。
スライドに出るプロンプトは全て実物です。コピーして貼れば、いま抱えている仕事の続きから同じ結果が出せます。
いちばん覚えていただきたいのは、機能名ではなく 「頼み方」 です。同じ機能でも、頼み方で結果は別物になります。
| Part | テーマ | 扱う内容 | 目安 |
|---|---|---|---|
| PART 1 | Gemini の現在地 | できることの全体像/Google Workspace 連携マップ/すべての土台になるプロンプトの基本型 | 10分 |
| PART 2 | Workspace 連携 | Gmail・Googleカレンダー/スプレッドシート/ドライブ/Google検索/マルチモーダル | 25分 |
| PART 3 | ツール活用と Gems | Deep Research/Canvas・ガイド付き学習/画像・動画生成/自分専用の Gem をつくる | 20分 |
| CLOSE | 明日からの3ステップ | 読み終えて最初にやること | 5分 |
※ 掲載しているプロンプトは全て実物です。手元で同じ操作を試しながら読み進めてください。時間は通読の目安です。
長いメール、議事録、PDF、動画。人が読む前に要点を出させる。スレッド全体・複数ファイル横断もここ。
Google検索連携で最新情報を、Deep Research で数十サイトを横断して。比較表・チェックリストの形で出させる。
文章、返信文、レポート、グラフ。Nano Banana で画像、Veo で動画。Canvas で一緒に書き直す。
Gmail・カレンダー・ドライブ・スプレッドシート。自分のデータを踏まえた答えが返る。ここが他のAIとの差。
受信箱を検索して探す・要約する・返信文を書く。スレッド全体を読ませられる。
空き時間の抽出、候補日程の提示。メール文面に直接埋め込める。
集計・分析・グラフ作成。Python で実際に計算させられる。
ファイルを探す・横断要約する・フォルダ全体から企画を出させる。
最新の外部情報。社外の相場や競合を比較表にする。
全部書く必要はありません。うまくいかないときに、足りていない見出しを1つ足す。それだけで直ります。
「要約して」だけだと、毎回ちがう形で返ってきます。項目を固定すると、案件が変わっても同じ形で溜まる。転記も、他人への共有も楽になります。
「埋められない項目は未記載でOK」の一行が効きます。これがないと、書いていないことを推測で埋めてきます。
このスレッドを要約してスレッド内の情報を基に、最新のメール文を要約して
この一文には、条件が6つ入っています。
①本日から ②平日5営業日以内 ③10〜19時 ④前後の空きが長い時間帯 ⑤1時間 ⑥3候補。
このデータ群の特徴を整理して教えてデータ群の特徴を基に、集計・分析観点を考えてより売り上げを伸ばすための課題と発生要因を特定し、対策案を提示してください。数字が合わないときは 「Pythonで計算して」と付け加える。頭の中で概算されるのを防ぎ、実際に計算させられます。
| 知りたいこと | グラフ | そのまま使えるプロンプト |
|---|---|---|
| 構成比較 | 棒グラフ | どのカテゴリ/サブカテゴリが最も売り上げに貢献しているかを、棒グラフを使って説明して |
| 時間の変化 | 折れ線 | 日次の売上推移を折れ線グラフで示して |
| 内訳の割合 | 円グラフ | 支払方法の割合を示す円グラフを作って |
ファイル名ではなく 中身の内容で探せるのが従来の検索との違い。「〜が書かれた資料」という言い方をする。
1ファイルずつ開かずに横断要約。「開発ロードマップの内容を教えて」のように、資料名で直接聞くこともできる。
ここが本命。資料が散らばっているほど効く。人間には読み切れない量を前提にした使い方。
ドライブが散らかっているのは、実は不利ではありません。整理する前に、まとめて読ませてしまう。整理は、そのあとで十分です。
一発で完成させようとしない。1回目は粗くていい。返ってきたものを見てから注文をつける方が、はるかに速く目的地に着きます。
価格・料金プラン・製品名は変わります。表が出てきたら、社外に出す前に出典リンクを1つは自分で開いて確認する。ここは省略しないでください。
| 渡すもの | 用途 | プロンプト |
|---|---|---|
| ホワイトボードの写真 | 会議のあと、その場で | 添付のホワイトボードに記載の内容を基に、会議の議事録を作成してください |
| バナー画像 | 制作物のレビュー | 添付の広告用バナー画像について、より多くの人にクリックしてもらうために修正すべき点を指摘して |
| 資料のPDF | 提出前チェック | 添付の資料について、誤字脱字があれば指摘して |
| 動画ファイル | 海外セミナーの消化 | 以下の動画を日本語に翻訳して文字起こしし、ポイントを絞って要約して |
手書きの文字も、斜めから撮った写真も読みます。「あとで清書しよう」と思った時点で、渡してしまう。持ち帰って清書する作業が、いちばん先に消えます。
※ 画像・動画の生成モデルは、名称もバージョンも短い周期で変わります。要点はモデル名ではなく、制約事項の書き方です。
営業管理システムの導入に向けた比較調査を行って選定チェックリストも出力するプランに変更して最もおすすめの営業管理システムを、最初に結論として提示する構成に修正して共通するのは「やれば分かるが、やる時間がない」種類の仕事。数十サイトを読ませてから、こちらは判断だけする。
P.06 の #役割 / #文脈 / #制約事項 の型を、そのまま Deep Research にも使えます。「従業員50名規模」の一行があるかないかで、返ってくる製品リストが変わります。
チャットは会話が下に流れていきますが、Canvas は ひとつの文書を横に置いて直していく形式。部分修正を何度も重ねる作業に向きます。
直近半年のEC市場におけるトレンドを調査して)企業のコンプライアンスとして、特に重要なポイントを一覧化して)空のCanvasを作って通常のチャットは答えをくれます。ガイド付き学習は 問いを返してきます。理解して自分の言葉で説明できるようになりたいとき用のモード。
社内教育に使えます。添付の自社製品について学びたいです と自社資料を渡せば、その資料に基づいた出題をしてくれます。新人研修の小テストが自動で作れる。
別パターンの配色で生成してコツは 「カメラマンへの発注書」を書くつもりで書くこと。被写体だけでなく、光・カメラワーク・画質を指定する。続きの動きも会話で足していけます。
Gem は 名前・説明・カスタム指示(+参照ファイル)を登録した、専用の Gemini です。P.06 の型を一度書いて保存すれば、次からは本文を貼るだけで済みます。
| Gem | 何を仕込むか |
|---|---|
| 文章校正AI | 誤字脱字・文法・不自然な表現の修正。修正理由まで説明させるのがポイント。 |
| 爆褒めコーチ | 日報を送ると全力で肯定してくる。未完了タスクも「明日への伸び代」に変換。 |
| 提案・営業メール作成 | 相手企業のHP・ニュース・採用情報を調べさせ、課題仮説 → 訴求ポイント → メール文案まで一気に。 |
| 社内コンシェルジュ | FAQ・就業規則・ITガイドラインを参照ファイルに添付。「交通費の精算方法は?」に社内ルールで答える。 |
| データ分析エキスパート | 集計5観点と Python 実行を固定。売上データを貼って「分析して」だけで動く。 |
最初の1個は「自分が今週いちばん多く書いた指示文」を保存するだけで構いません。凝った Gem より、毎日使う Gem が勝ちます。
いちばん長いスレッドを1本選んで、6項目の要約テンプレ(P.08)を投げる。新しい画面を開かず、いつもの仕事の中で試す。
結果が微妙だったプロンプトに #制約事項 を3行足して、もう一度投げる(P.06)。やり直し回数がここでいちばん減ります。
その週いちばん多く書いた指示文を Gem として保存する(P.19)。ここまで来ると、翌週から自動的に時間が浮きます。
覚えるのは機能名ではなく、頼み方。
役割・文脈・制約・出力形式。この4つを書けば、道具は勝手に賢くなります。